ハイパワーまた無料処分を始めたきっかけ　ハイパワー安さの秘密　時代背景・相場について

2009年の2月中旬に、埼玉県・川越市のお客さまからお見積もりの依頼がきました。
私が生まれ育ち、現在も住んでいる所です。

早速現地に向かってみました。
その付近は、私が卒業した中学校がすぐそばにあり、同中学校の学区内エリアでした。

現地に到着すると、地元ということもあり、『あ〜ここなんだぁ〜！』という感じで、少し親近感も湧きます。
建物は、２階建てで、１階の部分が店舗のようになっています。
ご依頼いただいた奥さんが入口にいたので、ご挨拶をしました。
年齢でいうと、６０歳を過ぎたくらいの方で、とても品の良さそうな方でした。
最近まで、この店舗を借りて、小料理屋さんをやってたそうです。

店内に案内されて、中に入ってみると、
そこに、以前、働いていたという板前さんもお店の中を整理を手伝っていました。
『この度、お店を正式に閉めることになったので、不用になった物の処分のお見積りを鈴木さんにしてほしいのです』
『はい、わかりました。それでは、処分の予定品を教えていただけますか？』
とお伝えし、奥さんと一緒に、店内にある物・外に置いてあるものなどを奥さんと一緒に確認しながら回りました。

店内は、わりと物が片付けてあったので、お店で使っていたような物は意外に少ないなぁ〜といった印象です。
処分の内容としては、
①　お店の外に置いてある、物置の丸ごと処分（解体が必要で、中には不用品が入っていました）３㎡くらい
②　２階にあった座布団や花瓶・ご自宅用のベッド・マットレスなど一式その他タンス・など３㎡くらい
合計で６立米くらいです。
作業には、３名でおこなっても２時間弱はかかりそうです。
すべての計算をして、お客様に、その場でお見積もりを出しました。

容量は、約４ｔ車で約　1台分になり、金額にして８万円です。
すると、お客さんは、２人とも『え〜！！』と声を上げています。
『ど・どうかしましたか？予想より高かったですか・・・？』と少し戸惑い気味に聞いてみると、
奥さんは『安い！』といいます。
わたしは、内心、いったいどうゆうことなんだろう？と思いました。
『そうですかぁ・・・？比較的、うちは、良心的な金額というか無料で処分できる物も多数あるので、
ほかの業者さんに比べると安いかもしれませんが・・・。』
とお答えすると、奥さんからの話しで、やっとすべてが理解できました。

私が伺った時は、午後の1時でした。
実は、午前中の内に、前から依頼をしていた別の業者が来て、
２トントラック２台分の不用品回収が終わったということでした。
そうだったんですか。うちが安いということは、別の業者はいったいおいくらだったんですか？と聞くと、
今度は、わたしが『え〜っっ！？』と言い、びっくりすると同時になんだか寒気までしました！！
１台で２５万円！？２台で５０万円！？一体どっからどう計算すればでる金額なのか、正直言ってヒドすぎます！
回収内容・作業人数・作業時間など
『それで奥さんもしかして、それ払ってしまったんですか！？』
尋ねると、すでに全額を払ってしまった後でした・・・。
伝え方もお客さんが嫌な気持ちにならないように考えましたが、伝え方が悪いわたしは、
『お客さんに失礼かもしれませんが、完全にぼったくりです！いまから私もアドバイスしますので、
その業者に言ったほうがいいです！』と私が言いいました。すると 奥さんは、
『不用品の相場もわからなかったし、もう回収も終わってしまったことだから、今回は勉強代と思って・・・。』
と言いました。

その業者の回収終わり、料金を支払った後、『残りの不用品がまだあるのでもう1回来ますね！』というので、
少し不安になったので、同じ川越市内にある、当社をタウンページで見つけて電話したということでした。
業者の名前を聞いてみると、『またここか・・・。』という感じでした。
『いまから電話して、すぐにその業者は断ったほうがいいですよ！』と伝え、
奥さんは電話をかけて追加の1台を断りました。
その後当社で、トラックを手配し、それから３時間後には回収作業は終わらせました。
『もう少し早く鈴木さんを知っていたらなぁ〜』という板前さんの言葉になんだかやるせない気持ちになりました。

私も少しでもお客さんに役に立てればと、うちでできる範囲内で、料金を下げさせてもらいました。
『本当は、こんなに料金は下げれないですけども、今回は特別です！そのかわり、うちの会社を宣伝してくださいね！』
と笑顔で言うと、『今回は本当に有難う御座いました』奥さんはを深々と頭を下げていました。
その業者の話は以前から耳にはしてました。私の家にも、たまにチラシが入っていたこともあります。
しかも、正規の廃棄物収集運搬許可を持っている業者です。
その業者のチラシには、業界最大手・格安処分！信頼の実績！など書いてあり、私は、正直とても腹が立ちました。

地元にいながら、地元の方たちが、そのような業者のチラシや許可があるということに信じてしまって騙されているということ。
そして、地元にいながら、このようなお客さんがいることに自分の不甲斐なさも感じました。
真面目にやっている業者さんもいるのに、チラシ・ネット・そのほかにも色々な方法で宣伝をして、
不用品業者＝高いまたは悪質というイメージにもなりかねません。
私から一言、言わせてもらうと、そのような業者は、回収しか行わず、処理に関しては、別の処理業者に持込ます。

ですので、正直、回収だけなら許可と、トラックさえあれば、だれでもできます。
（この辺もそのような業者が増える原因かもしれません）
現場のこと（回収した後の、処理の流れや、処理現場・またそこでの作業）をまったく知らない業者が、
許可を持っていることをいいことに、正規業者のフリをして回収だけを行い、
『分別が大変なんです』などともっともらしい事を言ってることに、冗談じゃないと思います！
またなにも知らないお客さんから高額な料金を取っていることに私は怒りを覚えました。
私はこれ以上、そんな業者に大手を振るわる訳にはいかないと思いました。
そこでもうそのような業者にお客さんが騙されたりしないように、何ができるのかを考えました。
そこで、思いついたのが、金属スクラップ処理業者としての強みであり、
回収だけを行う業者には絶対に真似のできないこと無料処分を前面に押していこうと決めました。
そのような業者が、当社と同じだけの無料処分サービスを行うには、
それなりの知識や経験・設備・そして業界のネットワークなどがないと真似することはできません。
またそのような業者は、お客さんから料金を頂かないと成り立ちませんが、
当社は金属スクラップ業の強みを生かし、無料で集めた品目を資源として輸出し、売却しますので、
お客さんから料金を頂かなくても、成り立つという訳です。
ある意味、無料処分品目のなかには、他社では間違いなく有料で当社としてもボランテェアに近いもの、
やせ我慢のところもありますが、お客さまから見えない部分や、建前だけは立派の事を言っていて、
今も業務を行っている、実は悪質な業者に対して、包みかくさず、事実を発信する、ホントのところ挑戦状です。

このようなことがきっかけで、私は、個人のお客様をメインとしたサービス
ハイパワーを立ち上げる事を決めました。
ハイパワーの名前は、その名の通り、真似のできない大きな力という意味です。
不用品回収の業界には、このような事実があることをみなさまに知っていただければ幸いです。